意識と時間についての妄想

〇4次元方向の伸びという概念


動いているものは光の速さに近づくほど空間を縮め、長さが縮んでいく。光の速さでは長さが0になる。

次元を1つ下げ、2次元平面である紙を3次元空間に当てはめて考える。紙に宇宙船を描き、紙を両手で持って宇宙船の長さを縮めると、3次元方向に紙がゆがむ。宇宙船の長さを0にすると、宇宙船全体が3次元空間にある状態になる。

このことから、3次元空間における空間の「縮み」は4次元方向への「伸び」と捉えることができる。

動いているものは光の速さに近づくほど時間の速さが遅くなるが、速さが違っても、同じ距離の移動における空間の縮み(4次元方向への伸び)の合計の量は同じだということが考えられる。

つまり、時間は移動距離であると言える。

物体のエントロピーの増大や、生物の代謝、運動も空間の縮み(4次元方向への伸び)を少なからず伴っている。




〇我々は巨大なブラックホールに落下中であるという説


ブラックホールに落下する物を外から見ると速度がだんだん遅くなって見えるように、我々が宇宙の速度に対して減速していっている(光速に近づき時間が遅くなっている)ため、宇宙が加速膨張しているように見えるのではないかと考える。

重力は空間を縮める。空間の縮みが重力であるとも言える。重力が強ければ強いほど空間が縮み、縮んだ空間内の物体は光速に近づき、時間の速さは遅くなる。

ブラックホールを2次元平面に当てはめると、周りの空間を縮めて4次元方向に伸びる穴のようなものだということが想像できる。

空間が縮んでいる状態は物体が高速で動いている時の空間の状態と同じであることから、ブラックホールの事象の地平面と言われるところは、物体が光の速さで動く時と同じだけ空間が縮んでいると考えられる。

したがって、事象の地平面を越えると、1つ上の次元{ 1つ上の次元から3次元空間に与える影響が時間の概念(1次元的)だと考えた場合の、時間の次元が1つ上がった世界? }に入ると思われる。

非常に大きなブラックホールに落下するものには、高熱を感じたり、重力や、時間や空間の伸縮を感じるといったことは起こらず、何事もないままブラックホールの最深部まで落下するという。

しかし、それは知覚できないというだけであって、実際は落下していくにつれて空間は縮み、4次元方向には伸びていっている。

静止する物体でも、4次元方向に伸びた分だけエントロピーが大きくなると考えられる。

つまり、静止する物体(自ら動かない物体)も4次元方向への伸びによって動かされる。

一方、高速で動く物体や、代謝、運動する生物などは、エントロピー増大ぶんの運動距離の一部を自主的な運動に当てることでエントロピー増大が抑制され、少なからず時間の速さが遅くなっていることが考えられる。




〇意識と時間の関係について


脳がたくさんの刺激を感じる時や、身体の代謝が激しくなっている時などは時間の流れが遅く感じるという。

つまり、意識の活動量が大きい時は、意識における時間の流れが相対的に速くなっていると言える。

時間の速さが速くなることは、4次元方向における「縮み」だと捉えることができる。

また、3次元と同様に考えると、4次元方向の「縮み」は5次元方向への「伸び」になる。

物体の運動とは違い、意識の動きが4次元方向の伸びに換算されない理由は、意識の動きは5次元方向の伸びだからだと考えられる。

3次元空間に2次元的な時間が加わった世界が5次元世界だと仮定すると、意識は時間を2次元的に捉えていることも考えられる。

4次元方向への「伸び」が時間の流れだとすると、4次元方向での「縮み」は時間の「戻り」と捉えることができる。

4次元方向の伸縮がない状態から「縮み」を起こすと時間が戻る(流れる時間とは逆の影響が表れる)と考えられるが、

我々は巨大なブラックホールによって4次元方向に伸びているため、意識の動きを速くすることによって4次元方向の「縮み」を起こしても、時間の速さが遅く感じるだけにとどまるのだということが考えられる。

昔(巨大なブラックホールによる4次元方向への伸びが小さい頃)では、意識の活動を加速させることで過去方向に時間移動ができたということも考えられる。

超弦理論では、コンパクト化された6次元空間が4次元時空の各点に存在しており、6次元空間を「平均化」した4次元時空を我々は認識しているという。

意識の動きは5次元方向の「伸び」だと述べたが、その伸びは6次元空間からもたらされるということが推測できる。

人は身体の器官単体においても脳のようなはたらきを行っているものがあるという。

生命活動によって脳(意識)同士の間に時間の同時性を生み出すことにより、身体中の意識が統合(=平均化)されたものが我々の意識だと考えることができる。

規模の大きな時間から小さな時間にまで意識は関係しており、意識はどこにでも存在し得ることが考えられる。

意識同士や意識と物質、時間は関係しているため、少なからず意識もエントロピー増大の影響を受けていると言える。

その結果、意識は統合されていっているのではないかと考える。
意識同士の干渉が、テレパシー、前世の記憶、残留思念といったものを生み出したり、生物の意識は死後に統合されるといったことも考えられる。
統合された意識が分裂すると、解離性同一性障害のような状態になるのかもしれない。

4次元的事象であるエントロピー増大が意識にも適用され、その意識もまた4次元的事象である時間を生み出しているといえる。